2013年5月7日火曜日

接心

接心とは、一定期間精神を集中して、心を接(=摂)取すること。禅寺、特にその修行道場では、昼夜問わず坐禅に打ち込むことである。臥龍禅道場では、つい先ほど、6日間にわたる「動く禅」の接心が終わったところだ。内弟子は別として、ほぼ皆勤で参加されたK氏をはじめ、門人一同には「お疲れ様」と声をかけたい。
 
 
中でも大きな出来事と言えば、懇親会から始まる合宿と、寺院向け雑誌の取材であろうか。

懇親会は、この時期恒例のタケノコ・たらの芽を食す会である。タケノコとたらの芽は、内弟子二人そして老師自ら摘んできたものである。老師は門人たちに食していただきたく採ってきてるのだが、内弟子は自らの胃袋のためにせっせと摘んでいた。これが精神性の違いというものであろうか。様々な手料理が振る舞われ、床の間はドリンクコーナーと化し、いつしか酔拳の部へと移っていった。

そのまま合宿に参加した者は、翌日に坐禅とお経に稽古、午後にも坐禅と稽古と、静動ふたつの禅をみっちり叩き込まれて帰られた。

月曜日には、「寺門興隆」という雑誌の記者が東京からお越しになられ、まずは済興寺についての話、それから臥龍禅道場や大東流合気柔術の取材が行われた。S記者も体験されてみたところ、その神秘性に大いに驚きを覚えたようであった。記事が掲載され次第、皆様に紹介さしあげたい。

老師は明日以降、イルカイ氏の道場開きに伴い、10日間トルコ支部へ指導に向かわれる。言わばこれも接心であろう。イルカイ氏も、さぞ充実した10日間を過ごせるであろう。

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